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物部の文化財

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いざなぎ流のポスター。












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高知県立歴史民俗資料館。












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いざなぎ流神楽に集まった皆様。











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出演前の中高生。












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法の枕が祀られた取り分けの舞台。












行ってきました、いざなぎ流神楽。
これは高知県立歴史民俗資料館の企画展「いざなぎ流の里・物部」の関連企画で、5月7日にいざなぎ流神楽の「オンザキ様の神楽・舞神楽」、8日は研究フォーラム「いざなぎ流の呪術と神楽」が開催されました。

7日の舞神楽は、資料館下にある移築民家を会場に、天候にも恵まれ、新緑滴る絶好のロケーションの中で開催されました。
民家を囲むように、大勢の人であふれかえりました。

今回は、神楽を舞う前段の舞台準備から公開され、資料館学芸員の梅野さんから詳しい説明を受けながら見学することが出来ました。
「取り分け」と呼ばれる儀式では、祭壇の真ん中に「法の枕」である米が祀られ、その周りに様々な神霊の御幣が祀られています。
祭儀は粛々と進められ、神楽も舞い、最後に弓の舞、注連上げとなります。
神楽の舞い手には中高生も活躍しており、後継者不足はいまのところ心配ないようです。
若々しく舞ってくれました。
当日は、午後1時から始まり、4時過ぎに終了となりました。

8日は、研究フォーラム「いざなぎ流の呪術と神楽」。
午前10時に始まり、午後5時前まで、非常に興味深い講演を聞くことが出来ました。

午前中は「いざなぎ流の呪術・神々と陰陽道」(仏教大教授 斉藤英喜先生)、「いざなぎ流の神楽・バッカイ以前以後」(高知県立歴史民俗資料館学芸課チーフ 梅野光興先生)、午後は「近世陰陽道組織といざなぎ流」(京都女子大学准教授 梅田千尋先生)、「槇山(大忍庄)の歴史といざなぎ流太夫の先祖たち」(国際日本文化研究センター所長 小松和彦先生)という、錚々たる講師陣でありました。

いざなぎ流と言えば、呪術的なイメージが強かったのですが、それを使える太夫も少なくなり、時代の趨勢でその要望もほとんど無くなったということが報告されていました。

途中眠たくなる時がありましたが、どうしても聴いておきたいという欲望が勝り、最後までしっかり拝聴することが出来ました。

連休中スケジュールいっぱいで体力的にもきつかったのですが、最後にご褒美を貰った気分です。
by noborin28 | 2016-05-09 12:13 | Comments(0)